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Q&A

私選弁護人を依頼した場合の着手金はいくらですか?

  • 文責:弁護士 石井浩一
  • 最終更新日:2025年12月16日

1 ご依頼いただく事件の難易度によって着手金は異なります

私選弁護人をご依頼いただく際の着手金の金額は、ご依頼の事件の難易度によって様々です。

着手金を低額にして、結果を出した場合の報酬金を高めにする場合や、その逆に、着手金を高額にする代わりに報酬金を低額にすることもありますので、まずは弁護士にご相談の上、着手金をご確認ください。

2 難しい事件の着手金は高くなります

刑事事件において、身に覚えのない罪で疑われている方もいらっしゃいます。

身の潔白を証明するために、弁護士も様々な活動を行います。

しかし、否認している事件は逮捕・勾留されることも多いです。

弁護士は警察署に行き、そこで依頼者の方と面談を行い、アドバイスや事実関係の聞き取りを行います。

警察署でしか面会ができないため、依頼者に会うための時間がかかり、どうしても弁護士の負担が大きくなります。

身柄事件では、刑事弁護が難しくなるといえるため、着手金は高くなります。

3 具体的に難しい刑事事件の典型例

⑴ 被害者が複数の還付金詐欺・オレオレ詐欺事件

還付金詐欺・オレオレ詐欺事件は、犯罪グループが不特定多数の方に電話をかけ、電話に出た方を騙してお金を振り込ませる事件です。

この場合、犯人が逮捕された時には、多数の被害者が出ている場合が多いです。

多数の被害者と示談をしなければならない可能性があるため、難しい事件といえます。

⑵ 同じ店舗で複数回窃盗を繰り返した事件

このような事件では、まず、現在どの時点での窃盗が犯罪として疑われているか明確にする必要があります。

現在疑われている罪と、その他の余罪に対しては異なる対応が必要になるため、弁護士は依頼者の方から話を伺い、慎重に対応を検討します。

一回しか窃盗をしたことがない方に比べて弁護士の負担は大きなものになります。

⑶ 執行猶予中の犯罪の場合

執行猶予中に犯罪をし、有罪判決を受けた場合、原則として以前の執行猶予は取り消され、前の事件の刑と今回の刑が合算され服役する必要があります。

もっとも、法律上再度の執行猶予という決まりもあります。

前に執行猶予判決を受け、その期間中の犯罪でも、執行猶予判決になる可能性はあります。

ただ、難易度が高いため、再度の執行猶予をご希望であれば、着手金は高くなります。

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